2019年9月26日木曜日

【婚活⑮】初めての彼氏~付き合う⑧~

「うさこさん」





ワニ先輩は向き直った。







(あ、私今から告白されるんだ)







告白されるなんていつぶりだろう。






22歳の私は、これまで浮いた話がなかった。





そもそも恋愛にあまり興味がなかった。




高校生になったら彼氏の1人や2人できるのかなぁ。



………………。






大学生になればできるだろう。




…………………。







彼氏がほしかったのではなくて、ただ普通の、一般的な女性として、このままではまずいのでは?と思っていただけ。







こういうのは、中学生くらいでとっくに済ましておくことなのかもしれない。






でも、好きな人なんてそうそうできないし、できても既に彼女がいる、




たとえ彼女がいなくても、私を好いてくれる人とは限らない。






白馬の王子さまなんて、待っているだけでは永遠に現れない。





彼氏は自然にできるものではないんだ。






男女が自分の意思を出して、お互いに歩み寄らなければくっつくことはない。


















ワニ先輩「年齢差はあるけど、俺と付き合ってください」





20歳年上なんて、今なら考えられないが、
ワニ先輩は大丈夫な気がする



と、経験値ゼロの私は根拠もなしに思った。






私の答えは







「はい。大好き。」









大好きって(失笑)


でも嘘ではなかった。


本当の「好き」をまだ知らなかっただけだったんだと思う。




少なくとも、私を好いてくれた、




ウナギを奢ってくれた(半分奪われたけど)




車でこうやって夜景につれてきてくれた





こんな人もう現れないかもしれない

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