2019年9月27日金曜日

【婚活⑱】18禁注意~初エッチ②~

田んぼ道のど真ん中に車を停めて、リクライニングを倒し、




手を繋ぎながら仕事の話や家の話をした。






42歳のワニ先輩は男三人兄弟の長男だった。







幼い頃両親は離婚し、祖父母と母親に育てられ、お祖父さんのことを大変尊敬していた。






そのお祖父さんはワニ先輩が20歳の頃亡くなった。






兄弟はそれぞれ家庭を持っている。





弟たちに結婚の順番を抜かされて、どんな気分だったのだろう。





私だったら嫌だなと思ったがそれは言わないでおいた。









ワニ先輩は子どもに好かれる体質だった。





よくいる、子供の前で子どもになれるタイプ。





姪や甥を大変可愛がっているようだった。





「甥っ子が高校入試を控えていてさ、親(ワニ先輩の弟とその奥さん)じゃなくて、俺に相談してくるんだ」


「甥っ子も親より俺の方が本音で話しやすいみたいでさ」







この自慢は聞いていて不愉快だった。




ワニ先輩は服もダサかったが、思考もダサかった。




ワニ先輩は人間関係に首を突っ込み、自分の方を向かせる才能がある。





某先輩
「ワニくんはお客さんの気持ちを奪っていく」




私たちの仕事は、1人につき20人から30人のお客さんを担当する。




単独プレーではなく、職場の人間同士連携を取りながら仕事をする。




ワニ先輩は平気で他の人のお客さんに接近し、


自分の方が素晴らしい仕事ができるとわざわざアピールし、



時にはお客さんに「担当を変えてほしい」と不満を持たせる。






お客を奪われた人の力不足といってはそれまでだが、お客の気持ちを奪われても、別に給料は変わらない。






ワニ先輩の場合
・振り向かせた俺、かっこいい
・振り向かせた俺、最高
・頼られて鼻が高いぜ


という思考だった。




職場だけでなく、プライベートでもこの考えは一貫していた。




私のことも
20歳も年下の女を振り向かせた


くらいにしか思ってなかったのかもしれない。




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